夜間飛行

サンテグ=ジュペリの『夜間飛行』を読みました。


感無量です。読後、人間が変わってしまったみたいに無口になりました。車の免許も、怒られまわした末にギリギリで取れた私です。とっさになると右も左も分からなくなる、危ない野郎です。出来れば、一生ペーパードライバーのままでいたい‥‥。そんな私がこの本を読んで、飛行機を操縦してみたくなったのですよ!凄くないですか!危険な夜間飛行、行方を照らすものは何もない、ときどき自分がどこにいるかも分からなくなる。そんな操縦士にとって、雲間から輝く星は、どれだけ美しく見えることでしょうか。五トンの機体を、ハンドルに感じながら、何を思うのでしょうか。この物語は、パイロットのお話ですが、男の社会の話でもあると思います。男の社会は壮大ですね。あ~あ、男ってやつは格好いいぜ!

 

『夜間飛行』は、事あるごとに読み返す本になるでしょう。そしてまた、星の王子さまミュージアムに行きたくなってしまいました。しつこい?