ベニスに死す

『ベニスに死す』を観ました。

まったく私は、何処まで馬鹿だったのでしょう。芸術家が美少年を愛でながら死ぬ話‥‥なんて!そんな生やさしい映画ではないじゃないですか!あ~あ、10年前の自分をぶっ飛ばしたい。あんな苦しみ、選択を責められ、どうにもならないまま最後を遂げるなんて。でも、タッジオ少年が芸術家にとって最後の希望の光であったことは確かです。あの芸術家と、タッジオ少年に、拍手を!

 

保養に行った観光地で人が亡くなるっていうのは、よくあることなのかな。保養に行くっていう時点で、かなり疲労が溜まってるはずですし。別府で私がのほほんと育った別次元で、そんなこともあったかもしれない。ベニスに行ってみたいような、行きたくないような、そんな気分です。

 

あと、砂時計のシーンが印象的でした。最初は砂の表面が動いてることさえわからない。砂が減っているとこに気づいた時は、もう終わりに近づいている、という。なんと、まあ‥。ああ‥‥。