シロツメクサの数字

 

宮沢賢治の『ポラーノの広場』を読みました。

 貧しくって追い詰められた少年たちが、“ポラーノの広場”という 幻の広場を探す物語です。探しても探してもなくて、それでも諦めない少年たちの横顔を見て、主人公の青年が「こういう場所をそのまま、ポラーノの広場と言 うのではないか」と思います。そこが特に好きです。追い求める、その姿こそが宝石なんだ、というような。でもでも宮沢賢治は流石です、この後更に面白い展開 になっていきます。宮沢賢治って無限の泉だ。私が子どもだったら絶対に探すだろうな、ポラーノの広場。