この世の極楽

新聞についてくる絵画の印刷を、お母さんに貰って集めています。もう、100枚以上溜ったかな?

 

今回貰った分に、この少女の絵が入っていました。花の咲き乱れる庭で、可愛らしい姉妹が提灯に火を灯しているという絵。可愛すぎる!ジョン・シンガー・サージェントという画家さんの描いたものです。私は今まで、サージェントって人を知りませんでした。調べるとすごく有名な方みたいで、絵がどれも美しいんです。中年以降の絵が特にいい。陽のあたる庭、川遊びする人々、グラス、光を含んだ街角‥‥この世の極楽のような絵たちです。人生の愛すべきシーンを、好んで描いた画家。素晴らしい!

ちなみに、この額は家にあったもので、中のマットは世界堂で作って貰いました。570円なり。

 

これまた、私の好きな詩集です。田中冬二さんの『青い夜道』。

 

温泉や、田舎町や、軽井沢、銀座、なんかがよく出てきます。どれもどことなくメルヘンチックで、素敵です。この詩集を読んでると、心が幸福にシンとします。幸福にシンとするということは、きっと満ち足りるという事なんでしょうね。

ちょっと抜粋してみます。

『‥‥夜更けの雨の銀座をあるきませう

びしょぬれの灯火は 果物の砂糖漬けのやうに甘く

舗道には五色の酒がこぼれています』

 

『‥‥はれた冬の夜は きれいな甘いゼリー菓子である』

 

『初夏は葡萄棚の下 白い食卓の薄荷酒です』

 

などなど、キリが無く可愛いんです。私も綺麗なモノを引き寄せて、綺麗なモノを作っていきたいな。